育てることと成長すること

下が育たないとか、人を育てる余裕がないとか、教育の仕方がわからないとか、成長できないとか、スキルアップの方法がわからないとか…、まぁいろいろと見聞きすることがあるわけですが、そうだよねぇと納得することがある反面、人が育たないのは大丈夫?と思うこともあって、結局の所育てたいと思う気持ちと成長したいと思う気持ちが空回りしてるんだよねって思うのです。

で、少しだけ私の話を…

2005年の冬から3〜4年ほどだったでしょうか、デジタルスケープで数ヶ月に1度2週にわたって計10時間の講座を受け持っていたことがありました。HTMLとCSSの講座なのですが、Dreamweaver使いの私が教える講座としてはかなりガチな講座でした。というのも、全体の2/3はDreamweaverを全く使わない講座で、HTMLの基礎というよりも、文書って何?ってところから始まって、文書構造とは何?という流れから、HTMLを再認識するというのが根底にあるものでした。

延べ人数でいうと、100名は超えていたでしょうか?参加してくださった受講生の皆さんは、何かしらの形でWeb制作に関わっていた方、もしくは経験者でした。今居る会社でのより戦力となるため、新しい会社に行くためのスキルアップ、一人でやるために知識を入れたい方、そういった属性の人たちがその講座を受けてくれました。

実は、HTML/CSSと言っている割には、あまりCSSは触れておらず、本当の基本的なレイアウトまでだったのですが、なによりもその講座で学んでもらいたかったのが、Webに掲載する情報だって一つの文書であって、そこには文書構造があって当然で、それを理解した上でHTMLを書くだけでなくデザインもしましょうね、ということでした。単に原稿をマークアップするのではなく、伝わる文書になっているのか、その文書の構造を理解した上でビジュアルのデザインがされているのか、そうしたことを考えることが大事であって、作ることだけに注力してはいけないということを伝えてきました。

最初の頃は手探りなところもあったのですが、回を重ねていくことで、内容の精度を高めていくことができたと思っています。

これだけだと、単なる自分の話ですが、受講生さんの学ぼう、成長しようという意識がビンビン伝わってきて、それに答えるように自分も全力で持っているものを出していたように思います。教えたい・学びたい、育てたい・成長したい、これらの意識がシンクロしたことで、互いが何かを気づき、学んでいたように思っています。
受講生の皆さんは、もちろんHTMLとはなんぞやから始まって周辺のことを学んでいたと思いますが、実は私自身も毎回気づきと学びがありました。人はそれぞれの価値観や成長の過程があり、考え方もさまざま。同じ学びたい、成長したいという気持ちだって、その裏にあるものは一人一人違います。10数名の少人数の中で自分の思いと相手の思いがシンクロすることがある反面、なかなか理解してもらえないような場面もありました。言葉をかえて、例えを変えて、言い方を変えて、そうして伝わっていくというのは、まさに私自身の勉強でもありました。

教育とは常にお互いがなにかを学ぶことによって互いが成長するんだなと言うことを学ばせてもらった数年でもありました。伝えたいという強い思いがあっても、学びたいという思いが相手に無ければ空回りするし、成長したいと思っても、教える側が育てようという気持ちが無ければそれも無駄。多少なりとも知識レベルは上がることはあっても、そのより深いところでの成長はそこには無いような気がします。すなわち双方の気持ちがまさに同じレベルでシンクロしていかないと、人は本当の意味での育ちってないんでしょうね。

今は、新しい会社でチームのマネジメントをしています。ここで私自身の思い・考えを伝え、学んでもらい・成長してもらいたいという思いがあります。そして、そこのメンバーから教えてもらい学んでいる私が居ます。まだまだ新米マネージャーですが、これからどんな学びがあるのか本当にわくわくしています。

ふと思うのが、自身の学びを感じなくなったとき、また別の地にいくのかなと。みんなが学び成長している環境こそが、 そこにいるみんなにとって幸せのことなのかもしれませんね。

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